20代の頃、まだまだ稲作主体の農村構造の時代、村の集会所に青年が集まって、一杯飲みながら天下国家を論じていた時期があります。今思えば照れくさいような恥ずかしいような話ですが、それでも口角泡を飛ばして激論していた懐かしい時期がありました。
その時自分の気持ちに素直に入り込んだのでしょうか、忘れられない言葉があります、「列後のリーダー」と言う言葉です。
 トップリーダーは先頭に立って、隊列を引っ張っていきますが、その最後にいて隊列が乱れないように、落伍者がでないように、遅れないように、むしろトップリーダーに無い能力を必要とする大事な役目が列の最後にいる、 いわば「列後のリーダー」と言う事です。それを意識した訳ではありませんでしたが、自然と私は先頭に出るより、隊列の後方に下がっていく自分に気づくようになりました。普段、何気なくそのような気持ちで過ごしてきたと思っています。
 その後、村の近代化のために、人に批判されながらも必死になってトップで引っ張ってくれた大先輩や、選挙という洗礼を受けながらも、決してただ票ほしさの迎合をしなかった大先輩や、口は達者でなかったですが、しっかりした信念で有るべき姿を求め続けた行政マン、色々な尊敬すべき大先輩の薫陶を受けながら今日に至りました。
 今、横手市は旧八市町村が合併し、人口10万を超える秋田県第2の市として誕生しました。しかし、どうしても”まず合併”と言う風潮の中で進められた協議という側面もありましたから、財政調整基金など取り崩し、駆け込み事業などかなりの負の部分を抱えての合併であった事も否めません。市民に合併効果が実感出来るように市当局も議会も最大の努力を傾注しなければ行けませんが、本当の意味でスタートラインに着くには、まず合併時に背負った、”負”の部分の整理と、新市の事業計画の妥当性が当面の課題です。
 市民の皆さんに、やっぱり合併して良かった、と言って貰えるために、列後のリーダーでは、負託に応えられない事態だと思っています。多くの先輩の薫陶や、自分の今までの経験を生かして、さらに自分にむち打ち、新市の創造建設のため先頭集団の中で積極的に引っ張っていく覚悟を決めています。